こんにちは!artの太田です。
カラー剤について書いてほしいとの要望もありましたので今回はカラーについて書いてきます。
カラー剤も年々メーカーや種類も増えてます。
より良いカラー剤が出てくるのは美容師やお客様にとっても良い事です。
カラーをする方の悩みは「赤味を抑えてほしい」や「金髪になりやすい(黄味が出やすい)」など一人一人の髪質により違いがでます。
まず人の髪の毛は大まかに3つの色からつくられてます。
それはシアン、イエロー、マゼンタです。
簡単に表すと青、黄、赤で人によって配合の比率が違います。
☆黄色くなりやすい方は、黄味が多く赤味、青味が少ないです。
☆赤味が出やすい方は赤味が多く黄味、青味が少ないです。
☆青味はと言いますと元々の黒でも少し濃く、ヘアカラーしても色が少し上がりづらいです。
そしてカラー剤の仕組みですが
髪の毛の中にあるメラニンを除去してくれる役割がブリーチ剤です。
髪の毛の中のメラニン量で色が決まります。
逆に髪の毛の色を抜かないと色は黒から変わりません。
黒髪をブリーチしていくとユウメラニンがまず壊され、赤味からオレンジ味に髪色が変化していきます。
さらにブリーチしていくと、フェオメラニンの色が残ってオレンジ味から黄味に変化していきます。
ちなみにメラニンが0になると白髪になるなります。
そしてカラー剤の仕組みのもう一つは染料になります。
ブリーチでメラニンが無くなったメラニンホールに色味の染料を入れてきます。
発色の違いとは、ベースの残留メラニンの量によって変わります。
色味を綺麗に発色したい場合はメラニンが少なければ少ないほど色味がでます。
ようは赤味を取り除かないといけないです。
赤味が多い方はブリーチしても赤味が残り、赤味と黄味が合わさりオレンジ味の色味がでやすいのです。
日本人はこの赤味が多い髪質の方が非常に多いです。
悪いとこだけではなく
赤味が出やすい方は黄味が出づらく
逆に
黄味が出やすい方は赤味が出づらいです。
なので最近のカラー剤は赤味を抑え、退色が少ない(黄味を抑える)ようにどんどん進化はしてます。
当店では一人一人の髪質、オーダーに合わせる為にも色々なメーカーのカラーを扱ってます。
下のはカラーの色味に関しての比較であり、メーカーにより他にも色々な特色があります。
☆赤味を抑えるオススメのヘアカラー
エドル…
ユーメラニンだけでなく赤味の原因フェオメラニンにもアプローチして赤味を削り透明感を出します。
アディクシー…
赤味のあるブラウン味を消すクリアブルー染料をベースに採用
アプリエ…
特許技術によるPCパウダー(3剤)の作用によりベースの赤味を削り透明感と色味を出します。
※個人的にはアプリエが退色後の赤味も抑えてくれてるのでオススメです。
☆黄味を抑えるオススメのヘアカラー
イルミナカラー…
従来のカラー剤よりダメージが少ないのとカラー剤のベース色にバイオレットを使用
イノア…
キューティクルの損傷を最小限に抑えながらカラーをするのでキューティクルのダメージによる退色を抑えられる。
※イルミナカラーの方が透明感があり赤味は抑えられてますが、その分オイルカラーの方が退色による黄味を抑えてくれます。
もちろんカラー剤のスペックだけではなく、その時の髪のベースの色によりカラー剤を選ぶ色相のテクニックもあります。
実際カラーはこの色相のテクニックもかなり重要です。
例えば全く同じカラー剤を同じ人に使っても染める前のベースの色やトーンが違うと仕上がりも変わってきます。
グレー系の色も赤味が出やすい方と黄味が出やすい方でしたら微妙に配色を変えたりもします。
あと色味により肌の色がくすんで見える事もあるので、ご希望の色味でも肌の色と相性の良いようにしたりもします。
僕がよくハイトーンになりやすい方にムラシャンを進めてるのは、↑の表にもあるように黄味の反対側にある青紫の色味が入ってるからです。
髪の毛では反対側にある色味同士が混ざると打ち消しあいます。
黄味が出やすい方にはオススメです。
など今回はカラーの色味の関係を少し書かせていただきました。